電圧が変動しても一定の電流が供給可能なダイオードです。
1V以下の低電圧から100Vの高電圧までの広い電圧範囲で、
電圧の変動、負荷抵抗の変化、リップル電圧等に係ることなく
一定の電流を供給することができます。
一般的に定電流回路は部品構成が複雑で設計も繁雑になりますが、
CRDはたった1個の部品で定電流特性を簡単に実現できます
パルス通電で印加できる最大電圧
印加電圧を上げていったときに、一定の電流を保持する定電流領域に入った状態をピンチオフと呼びその時の電流値がピンチオフ電流です。
ピンチオフ電流の80%にあたる電流値を肩電流Ik(mA)とし、そのときの印加電圧を肩電圧Vk(V)としています。
ピンチオフ電流と印加電圧100Vのときの電流値の比
ピンチオフ電流と印加電圧30Vのときの電流値の比
直流連続通電で印加できる最大電圧
“CRDの直列接続で印加電圧の拡大が出来ます。
直列接続時の注意として、ツェナーダイオードを並列に接続して
CRDの最高使用電圧を越えないようにします。”
“CRDの並列接続で電流値の拡大が出来ます。
例えば、10mAと15mAを並列接続すると、電流値は25mAになります。
接続数に制限は無く、例えば18mAを10本並列に接続すると180mAの
大電流を作ることが出来ます。”